亡国のイージス

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今、この国の未来に不安を抱かぬ者は一人としていないだろう。
未曾有の経済的発展を享受しながら、理想も持たず、国家としての
責任能力も自覚せぬまま世界進出を遂げた日本。バブル崩壊が経済を
袋小路へと迷い込ませたとき、そこに我々が誇るべきものは何ひとつとして残らなかった。日本は「亡国」となってしまったのだろうか。

イージス」とはギリシャ神話に登場する最高神ゼウスが娘アテナに与えた、
あらゆる邪悪を払う「無敵の盾」のこと。同時に、最新鋭の防空システムを搭載し、
専守防衛の象徴ともいえる海上自衛隊の護衛艦「イージス艦」をも指し示す。

語るべき未来も見えず、守るべき国家の顔さえも失った「亡国の盾」に
果たして意味などあるのだろうか…。

はい、そんなこんなでお久しぶりですヽ(・ω・)ノ
忙しいのが一段落し、こうして日記更新できる余裕ができました。
先週は東京でオフを行い色々とネタもできたんですが、その時の様子は
ちふりんの「まったり推奨(´-ω-`)」や、かまかまの「更新しなさそうな日記」にあるので割愛しちゃおう!
あ、ちふりんの日記の先頭にある写真は見なかったコトニシテクダサイ(遠い目)

で、今日は前からずっと気になってた映画『亡国のイージス』を見てきました!
上の文章は亡国のイージスのイントロでもあります。映画のジャンルは、日本発の「軍事モノ」。
内容は単なる軍事モノに留まらず、「日本という国のあり方」を問う深いものに出来上がっています。

「国」としての「責任」、「理想」、「主張すべき意見」を持たない国。
その場しのぎの政策でごまかし続けていく国。戦争はどこまでいっても「対岸の火事」としかとれない国。
外国に対して言いなりになるしかない国、日本。
そして「国」というものに対してとことん無関心な「日本国民」。

「戦争はあくまで対岸の火事」とする日本に対し、一隻の自衛隊イージス艦「いそかぜ」が反乱を起こす。
特殊弾頭を積んで東京に向かい、都民1200万人を人質に。
突き進む「いそかぜ」に対し、何もできない日本政府。

「はぁ?国?戦争??そんなん私と関係ないし(笑」と言う人が増えています。もちろんウチもその一人ですが(・∀・;
進むべき未来を考えさせてくれる一本だと思います。国とは?平和とは?日本とは?そして生きることとは…?

なぁ、平和だったらそれは『国』って呼べるのか?

…気がつけば映画の内容説明になってたや。まぁいいか。
で、感想ですが、面白かった!
映画等にとことん非協力だった防衛庁や自衛隊が全面協力ってのもミソ。
撮影には本物の自衛隊イージス艦や戦闘機が使用されています。本物の持つ迫力ってのはすさまじいね。
あの迫力だけでも十分見る価値があると思いますヨ。

内容は「十分納得いくレベル」だったとオモイマス。
この映画見たあとに小説読んだら数倍面白くなるんじゃないかな。
艦内の様子を頭に思い描きながら読み進めることができるし、
映画では省略されてた場面、背景、そしてその前後のストーリーが細かく書いてあるので。

映画館で見ても損のない一本だとオモイマス。

*映画を見る方へ。
予め知っておいたほうがいいことが幾つかあります。
(小説読んだ方や、軍事関係に詳しい方は知ってるでしょうけど)

時間の読み方
「ひとよんまるまる」等、数字をバラバラに言っている時は時間を指し示します。
この例だと14:00ですね。艦内では時間をこのように言っています。
FTG
海上訓練指導隊のことらしいです。訓練内容を指導、採点する試験官みたいなものらしい。
映画内で「FTGの人達が…」という会話はあるものの、「FTGとは何か」を説明する場面はありません。
(小説では説明が出てましたが)

さーて小説もう一回読もうかな。
映画ももう一回くらい見に行きたいなぁ…(・ω・)


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