『facebook』読み終わりましたー。今や怪物的なSNSとなったfacebookの黎明期が小説仕立てで描かれていて、非常に面白かったです。
この本の中心人物であるマーク・ザッカーバーグは「開発者」。そして私も同じ開発者。こんな立場であるからこそ、のめり込んで読んだのかも。開発者の自分にとって「あるあるw」ネタが多かったのも面白かったですw
マークがこの一週間ろくに寝ていないことを知っていた。昼夜問わず、ぶっ通しで作業していたのだ。疲れ切っているという言葉では言い表せないほど疲れていたのだが、それはマークにとってどうでもいいことだった。今のマークにとっては、あらゆるものがどうでもよかった。まるでレーザーのように、完全に一つの目標だけに向かって、一直線に進んでいる状態だったのだ。エンジニアなら、誰でも経験のあることに違いない。自分の気を散らすものは全て拒絶していた。
– 『facebook』13章より
私も一旦「自分がほしいもの、好きなもの」を開発し始めると止まらなくなります。時間が時間でなくなる感じ。力尽きるまでプログラムを組み、コテンと寝て、起きてまた組む。ひたすらそれの繰り返し。POPONTA PROXYやTwitPontaを作ってた時がそんな感じでした(・ω・)
あと、お金に無頓着なとことかね。
サーバのレンタル料を賄うだけの金を稼がなければならないのは理解していた。だが、サイトを維持していくのに必要な金額以上の金を稼ぐ、ということには興味がないらしい
– 『facebook』15章より
必要なサーバー代はともかく、「それ以上稼ごう」とはなかなか思いつかないですねぇ。
マーク・ザッカーバーグらは「作ったサイト(facebook)」を基に会社を興しました。その課程がこの本に描かれてますが、これは「Webサイトを基に会社を興すということはどういうことなのか?」という問いに対する見本回答(の一つ)である気がします。まぁ真似したところでこんな都合良く出資者が出てきたりはしないと思いますがw
そうそう、誰もが分かっていることではあるのですが、これ大事ですよね。
製品の質や企業戦略では勝ち抜けない業界がある。そんな業界で重要なのは、新規ビジネスを誰よりも早く立ち上げること、開拓者になることだ。
– 『facebook』20章より
facebookしかり、twitterしかり。先発者の真似をすれば(m○xiとかGRE○とか)ある程度まではユーザは集まりますが、世界一には絶対なれません。だけど、開拓者になるのはものすごく難しい。いったい何人の人が「開拓者になろう」と頭をこねくりまわしてることやら。自分もこねくりまわしてますが…出てこないんですよねー、アイデア(=ω=)。
それはそうと。この本は「『エンジニア』ってどんな人種?」という問いに答えてくれる本でもあります(マーク・ザッカーバーグはちょっと極端ではありますが)。多かれ少なかれ、「プログラミングを楽しむ人々」はマーク・ザッカーバーグと似た部分を持ってますよ、きっとw
この本を原作とした映画が公開されるんだっけ。公開されたら見に行ってみようかなー。